40歳を超えてから見つけた【おとうのトリセツ④】私が看護師時代、夜勤専従を好きだった理由
前回の記事では、
私は昔から「ゴールから逆算して考える」
そして「俯瞰して見る」ことが好きだったと書いた。
- 看護でも。
- 投資でも。
- 子育てでも。
目の前の出来事だけを見るより、
少し先を広く見ながら、
可能性を予測して動く方が落ち着く。
でも、
今回改めて思い出したことがある。
私は看護師時代、
夜勤が好きだった。
だから夜勤専従を好き好んでやっていた。
周りの人は夜勤を嫌った。
夜勤での急変を嫌った。
だから私は重宝された。
当時は、
「夜型だからな。」
「静かな方が集中できるし。」
「医者がいない方が落ち着く。」
くらいに思っていた。
でも
今なら、もっと深い理由が分かる。
夜勤は静かだから好きだったわけじゃない
夜勤というと、
患者さん基本的には寝ている。
緊急意外は予定の検査も少ない。
消灯後は、昼間より落ち着いているはず。
そんなイメージがあるだろう。
もちろん、
急変すれば全然違う。
圧倒的にマンパワーが不足する分、超忙しい夜だって多分にある。
でも、
昼間と決定的に違うことが一つある。
それは、
予定が大きく変わりにくいこと。
昼勤務は「横やり」が多い
日勤の病棟は本当に忙しい。
というか騒がしい。
- 朝の申し送り。から鳴りやまない電話。
- 採血。中でも鳴りやまないNsコール。
- 点滴。ルートや副反応、トラブルはつきもの。
- 検査。には時間におろしたいがそうもいかない日々。
- 退院。予定通りできればいいが。準備も大変。
- 入院。経過を追って情報を把握する、検査や治療開始のバタバタ。
- 家族対応。不安を軽減させるべく時間をかけてあげたい、が。
- 医師から突然の指示変更。やっかいなのは間違いもあること。
- 予定外の処置。「明日でよくない?」「明日俺(医者)休み」「…」
- 緊急入院。(戦争なみのバタバタ)
一つ終わったと思ったら、
また別の仕事が増える。
というか、終わる前に次の仕事が同時多発的に舞い込んでくる。
まぁもちろん、それが大きな病院というものであり
それをミスなくさばくのが看護師の仕事ってもの。
頭では分かっていた。
でも、
私は疲れていた。
夜勤は自分で組み立てられる
夜勤になると、
患者さんは寝る時間に近づいていくけど
夜は特に急変も多い。
でも、
業務の基本の流れは自分で考えられる。
具体的には、
まず消灯というゴールに向かってやるべきことを整理する。
そして優先順位をつけて、
消灯後でもいいものは早々に排除する。
- どの患者さんから回るか。(気になる患者さんから)
- どのタイミングで巡視するか。(点滴やトイレ介助など)
- どこを先に確認するか。(アセスメントのしどころ)
消灯後でも、
随時急変があれば、その中で優先順位を組み立て直す。
朝であれば、
- 至急やるべきか、
- 日勤にお願いしてもいいものか
判断して、
優先順位の高いものから対応する。
つまり、
ある程度自分で組み立てられる。
そしてそれは、「誰にも指図されない」のだ。
私は、
この感覚が好きだった。
だから、
夜勤が苦じゃなかった。
むしろ、
自分らしく働けていた。
おまけに
- 「夜勤大変だったね」
- 「良く乗り越えたね」
- 「落ち着いた対応が素晴らしい」
なんつって、お褒めの言葉をいただけるんだから最高。
想定しているから慌てない
二次救急、三次救急の病院だから
急変はある程度想定内。
私は業務前の情報収集から、
そして実際に患者さんを見ながら、
常に頭の中で考えていた。
「この人は夜熱が出るかもしれない。」
「呼吸状態が悪くなりそう。」
「点滴が抜けるかもしれない。」
全部当たるわけじゃない。
むしろ当たらなかったらラッキーだから。
でも、
ある程度詳細に想定している。
さらにその先を。
「これが起こるかもしれない」
⇒「起こった場合の初期対応は?」
⇒「最終的な対応とそこまでの自分の動き」
だから、
実際に起きても、
「やっぱり来たか。」
という感覚になる。
動じない。
これは、投資にも似ている。
暴落は嫌だ。
でも、「暴落は起こるもの。」
そう思っていれば、覚悟できる。
冷静になれる。
人生も同じなのかもしれない。
強みには裏返しがある
ここまで書くと、
「大変ですね。」
と言われそう。
まぁそうでしょう。
この性格には、弱点もあるのだ。
それは、
予測できるものは準備するが、
超特大の予測不可能な出来事に出会ったときには
脳の処理能力が一瞬でキャパオーバーになるってこと。
これは最近、
ようやく認められるようになった。
身をもって実感したからね。。。
変化が嫌いなんじゃない
昔は、
「自分は変化が苦手なんだ。」
と思っていた。
でも、
それも違った。
看護師になったことも。
看護師として8回転職したし、
東京から沖縄から、たくさんの場所で働いた。
結婚したことも。
3人の子どもの恵まれたことも
専業主夫になったことも。
全部、
人生が大きく変わっている。
だから、
変化そのものが嫌いなわけじゃない。
私が苦手なのは、
意味が分からない変化。
- 理由が分からない。
- 流れが見えない。
- 心の準備ができない。
たぶんそういう変化だ。
逆に、
納得さえできれば、
私は意外と大きく動ける。
だから仕組みを作る
今思えば、
- 投資信託へ一元化したいのも、
- 家事をルーティン化するのも、
- 朝の運動を続けるのも、
全部同じ。
「変化をなくしたい。」
わけじゃない。
安心して動ける土台を作りたい。
その土台があるから、
予想外の出来事が起きても、
修正できる。
看護師時代もそうだった。
リーダー業務の前日に病棟へ行っていたのは、
予定通りにしたいからじゃない。
予定が崩れても対応できるように、
全体像を頭へ入れておきたかったから。
この違いは、
40歳を過ぎてようやく理解できた。
「自分に合う生き方」を探していた
ここ数年、
専業主夫になってから、
何となく感じていたことがある。
私は、
成功したいわけじゃない。
誰かに勝ちたいわけでもない。
ただ、
自分が無理なく続けられる生活を作りたい。
そのために、
- 仕組みを作る。
- ルーティンを作る。
- 余計な判断を減らす。
そうすると、
不思議なくらい、心が穏やかになる。
これが、
私にとっての「幸せ」なんだと思う。
次回は「専業主夫になって分かったこと」
看護師時代を振り返ってきたけれど、
一番自分を理解できたのは、
実は専業主夫になってからだった。
働いている時は、
毎日が忙しかった。
立ち止まる時間もなかった。
でも、
- 家に入って、
- 子どもと過ごし、
- 家事をして、
- 投資をして、
- ブログを書く。
そんな生活を続ける中で、
少しずつ、
「自分はこういう人間だったのか。」
と見えるようになってきた。
その話は、
次回書いてみようと思う。
