〖看護師国試問題集やってみた①〗|解剖生理より《細胞の話》について
なつかしの解剖生理!
今日は細胞の話。
◇細胞の構造/遺伝子と遺伝情報◇
という単位。
…タイトルに漢字が多くて、すでにコムズカシイ…
でも何が面白かったかって言うと、
細胞の話が、最終的には抗がん剤や抗ウイルス薬の話につながるってこと!
〖今日の問題〗
《問題》
タンパク合成が行われる細胞内小器官はどれか?
- 核
- リボソーム
- ミトコンドリア
- ゴルジ装置
問題を読んで気になったことを調べていく
タンパク合成って何?
→「翻訳(ほんやく)」のこと。
翻訳って何?
→アミノ酸がリボソーム内で次々とペプチド結合して、
ポリペプチドを合成していく過程のこと。
- ポリペプチドは多くのタンパク質ってことらしい。
- ポリ=ギリシャ語で「多くの」って意味らしい。
鋳型って何?
→設計図の元となる鎖。テンプレ。
- 「いがた」と読むみたい。
- 生物学における「鋳型」は、テンプレートという。
- DNAの複製や転写で設計図となる、「もとになる鎖」のこと。
なぜ気になったかというと、
「mRNAというメッセンジャーがDNAを鋳型にして合成するらしいから」
…書いててよくわからないけど、鋳型ってどんな形なんだろう?って気になっただけ。
細胞小器官って何?
→真核生物の細胞内にある「特殊な構造」の総称のこと。
「オルガネラ」というらしい。
(↑初耳だ)
これ、あくまで総称だから、
細胞小器官のそれぞれが個々で分業してる。↓
- ミトコンドリア・・・エネルギー(ATP)の生成
- リボソーム・・・タンパク質の合成(←今回の問題に出た)
- 核・・・DNA保管と司令
- 小胞体・・・タンパク質を加工する工場
- ゴルジ体・・・タンパクなどを仕分けする
- リソソーム・・・異物を分解・消化する
- 葉緑体・・・これは植物のみにあり、光合成に関与
じゃあ細胞大器官ってのもあるの?
→ないらしい。
小器官より大きい単位は「細胞そのもの」ということになるのだとか。
ところで、真核生物って何?
→細胞内にDNAを持つ生物の総称なんだって。
例えば、
- 動物
- 植物
- 菌類
- 原生生物(アメーバとかゾウリムシとか)
じゃあ、DNAを持たない生物っているの?
→いる。
原核生物というらしい。
大腸菌や乳酸菌などの細菌、バクテリアとか。
(へぇ~)
続けて気になったことや用語まとめ
そもそも核とは?(細胞核)
- 中にDNAがある。
- 細胞の司令塔役割をするもの。
DNAって何?
- デオキシリボ核酸のこと
- すべての生物にある、生命の設計図と言える
- 身体を作るうえで重要な化学物質。(化学物質!)
- 構造は、2本の長い鎖が巻き付いた〖二重らせん〗
- ヌクレオチドというものが連なってできている
ヌクレオチドって何?
- DNAやRNAといった「核酸」の最小単位となるパーツ。
- 3つの物質が結合している
- 塩基
- 糖
- リン酸
<塩基+糖=ヌクレオシド>
<ヌクレオシド+リン酸=ヌクレオチド>
(シド?チド?紛らわしすぎ!)
DNAとRNAの違いは?
◇DNAは《デオキシリボ核酸》
- 糖はデオキシリボース。
- 塩基はA、G、C、T。
A・・・アデニン
G・・・グアニン
C・・・シトシン
T・・・チミン
◇RNAは《リボ核酸》
- 糖はリボース。
- 塩基はA、G、C、U。
U・・・ウラシル
*違いは、
- 糖がデオキシリボース→リボース
- 塩基のT(チミン)→U(ウラシル)
になっているところ。
DNAとRNAの違いについての疑問
糖が違うことで起こる現象の違いはある?
◇DNAはデオキシリボースだから
・・・長期保存に適した安定な「二重らせん構造」となる。
◇RNAはリボースだから
・・・化学反応を起こしやすく、一時的な役割に適した「1本鎖構造」となる。
◇デオキシリボースはリボースよりも酸素原子が1つ少ない。
<どういうことか?>
→デオキシリボースはH・・・非常に安定。
リボースはOH・・・反応性が高くて不安定。
プラス面としては、柔軟で多様とも言える。
塩基がチミンかウラシルかによる違いは?
糖の違いと同様に、
DNAは遺伝情報の正確なキープが目的であり、
RNAは省エネと効率の良さが目的であるという違い。
- チミンは、ウラシルにメチル基(CH3)が1つついただけの似た構造。
- シトシンが劣化するとウラシルに化ける〖脱アミノ化〗という現象がある。
→DNAは、
この劣化を見抜くためにウラシルを使わず、
安定のチミンを組み込んでいるってこと。
今日の、これらの知識が看護のどんな場面で活かされるか?《3つの例》
- 抗がん剤の作用機序の理解
- 抗ウイルス薬の仕組みと副作用の予測
- 追記予定
抗がん剤の作用機序の理解
5-FU(フルオラシル)やTS-1(ティーエスワン)は、
まさにこのウラシルとチミンの関係を利用している。
《作用機序》
がん細胞がウラシルを使ってRNAを作ろうとする際、
構造の似た5-FU(ニセモノのウラシル)を取り込ませて、
がん細胞の増殖をブロックするっている治療法。
《看護への応用》
「DNAやRNAの合成を邪魔する薬だから、分裂の盛んな骨髄や消化管の細胞へのダメージも受けやすい」
という副反応への理解につながる。
だから、骨髄抑制(感染リスク)や、悪心・嘔吐、口内炎の予測と早期発見に活かせる。
副反応は個人差はあれど、ほぼ全員といって良いほど出ていた。
- 骨髄抑制には、感染対策・観察・患者指導・貧血に対する日常生活援助。
- 悪心・嘔吐には、制吐剤の投与など、医師への早めの指示あおぎ。
- 口内炎はうがい薬や食事変更の手続きなど。
抗ウイルス薬の仕組みと副作用の予測
コロナ治療薬(ラグブリオなど)や
ヘルペス治療薬(アシクロビルなど)の
「核酸アナログ製薬」もこの仕組みを応用している。
《作用機序》
ウイルスがRNAやDNAを複製するときに、ニセモノの核酸を混ぜてウイルスの増殖をストップさせる。
ニセモノの核酸・・・(糖や塩基の構造を少し変えたもの)
《看護への活用》
患者さんに「なぜこのタイミングに内服しないといけないのか」を、根拠を持って説明することができる。
つまり、服薬アドヒアランスの向上に貢献できるってわけ。
(アドヒアランスとは・・・治療への積極的参加のこと)
どのタイミングを狙って内服するの?
結論、まずスピードと規則性が大事。
急性感染症において、
抗ウイルス薬は〖ウイルスが爆発的に増殖している真っ最中〗にしか効果を発揮しない。
それは発症48時間~72時間以内。
ウイルスが人間の細胞をジャックし、DNAやRNAをせっせとコピーしている瞬間が狙い目。
このタイミングで投薬して、
コピーエラーを起こさせて増殖をストップされるってわけ。
…
3つ目は気が向いたら追記予定。
疲れたので一旦終了。
でも細胞が抗がん剤や抗ウイルス薬につながるなんて、おもしろいな~と思った!